当院では毎日のように、歩くだけで痛みが出るほどの、膝にお悩みのある患者様を診させていただいております。
ある患者様が、「職場のみんな膝か股関節のどちらか痛い。痛くない人がいたら珍しい。」と言われるほど、世間的にもお悩みの方は多いです。
しかし、当院に初めていらっしゃる方のお話を聞くと、世間一般的に、膝の痛みについて多くの誤解があるようです。
例えば、「歳のせい」、「筋トレをしないとだめ」、「軟骨がすり減っているから痛い」などです。本当は、それでも痛くなくスタスタ歩いている方は沢山いらっしゃいます。
このページでは、ひざの痛みの成り立ちを知っていただき、どうしたら痛くない日々を送れるのか、お伝えしていきます。
先ほど紹介したお客様は、過去に片ひざを骨切り手術されましたが、手術の2年後に、今度は逆のひざが痛くなってしまいました。
手術後が大変つらかったこと、仕事を長期間休めないこと、どうせ痛みが再発してしまうならもう手術はしたくない、と思い、当院にいらしてくださいました。
最初は、階段での痛みから始まったそうです。
そのうちに、長時間歩くと痛い、しゃがむと痛い、など、だんだん酷くなっていって、当院にいらしたときには、寝返りをうっただけで痛く夜中に何度も目が覚めるようになってしまっていました。
疲れもとりきれず、仕事が辛く、ストレスもたまってしまっていました。
最初お会いしたときは、やつれて、とても不安いっぱいの顔をされていたのです。
よくよくお尋ねすると、このままでは、一人暮らしなのに将来寝たきりになってしまう。
娘に苦労をかけることを思うと、もうどうしたらいいのか分からない。
と、不安な毎日を過ごされていたことをお話しくださいました。
このお話を聞いてわたしは、自分の母がベッドから起き上がれなくなったときのことを思い出して、母もこういう気持ちだったのかなと思い、この方の力になれることを嬉しく思いました。
では、この方の膝痛の原因はなんだったのか。
「軟骨がすり減っているから」、「半月板が損傷しているから」多くの方がそう思っていらっしゃるのですが、実は、骨や軟骨からくる痛みって存在しないのです。
なぜなら、骨や軟骨には、痛点が無いから。
では何が痛いかというと、周りの組織、例えば、筋肉や靭帯、腱、関節包などです。
先ほどの方の膝の痛みの本当の原因は、歩き方にありました。
自分で膝をゆがめるような歩き方をしてしまっていて、周りの組織に痛みや炎症を引き起こしていたのです。
だから、手術をしたところで、また痛みが出てきてしまったのですね。
でも実はこれ、この方に限ってのことではなく、膝が痛いほとんどの方が、同じような歩き方をしてしまっているのです。
この方が痛みを改善した方法は、もうお分かりの通り、歩き方を直してもらいました。
初めていらしたとき、施術後に重心をいつもと変えて立ってみてもらいましたが、それだけで膝の負担が減っていることを実感していただけました。
じゃあ、歩き方を変えればいいのかというと、そう簡単にはいきません。
なぜならば、既にひざの痛みをかかえていらっしゃる方のほとんどは、膝に負担が少ない重心のかけかたをすると、グラグラして上手く立ってすらいられないのです。
もちろん、上手に歩くことができません。
そこで、施術で体のバランスを修正してあげることで、足がピタッと地面にすいつくようになり、驚くほど体が安定して、楽に歩けるようになるのです。
そうして、膝をゆがめない重心のかけかたを身につけ、立ったり歩いたりできるようになると、たとえ歳でも、筋力が弱くても、軟骨がすり減っていても、痛くなくスタスタ歩くことができるようになっていくのです。
先ほどの方も、手術の前に当院に来ればよかったねと、最初の頃、よくおっしゃられました。
今ではもう、痛みなく歩けるようになってきて、手術がつらかったことすら思い出さなくなったそうです。不安がなくなり、気分が明るくなってくださったのです。
友達からの誘いには喜んでかけつけられるし、旅行の雑誌も買ってしまったとのこと。
治ったらやりたいことなんて考えたこともなかったそうですが、先日、登山靴を見にいったそうです。
歩けるってこんなにいいんだなって、思ったそうでした。
なにより、娘さんが「あれ!お母さんすごいよくなったね!」と言ってくれたことが、一番安心したそうでした。
実際に当院では、重度の変形性膝関節症で、整形外科で手術を宣告されている方も改善されていらっしゃいますし、整形外科的には異常ないのに痛みがある人も、めきめき良くなっていらっしゃいます。
「とはいえ、自分は重症だから手術しかない」そう決め込んでしまわずに、ぜひ一度、相談してみてください。
当院に初めていらしたほとんどの方が、説明を聞いて、いままで知らなかったと、目からウロコが落ちるそうです。
別にわたしが研究して発見したことをお話する訳ではなく、アメリカ足病医学で明らかにされていることを、あなたの症状に当てはめてお話しするだけなのですが。
難しい話はしませんので、丁寧に分かりやすく、優しい言葉でご説明させていただきます。
もし膝の痛みでお困りでしたら、ぜひ一度、ご相談ください。